35番ちゃんとミッドナイトスワン

もうすぐ35番ちゃんをオーダーして1年になります。35番ちゃんはbsd太宰治イメージのキャラドです。当時は桃桜忌(太宰治の忌日)にオーダしたいと思っていたものの、有給がとれずにおり、直近の公休日、すみかに赴きました。

SDM−F−35のヘッドを見たとき、繊細な才智と憂いを宿す美しいかんばせに強く惹かれました。

35番ちゃんのメイクはほぼお任せです。bsdだざいさんの、女性的で優麗な眼差しを表現していただき感動しました。

至情のまま信仰しているbsd江戸川乱歩さんも35番でオーダーした方が良かったかなと悩み、仲良しの妹に相談するほどでした。(その後、SDM−F−57番のらんぽさんをフルチョし、現在進行形で耽溺しております)

初回の緊急事態宣言解除後に劇場で観た映画は「ミッドナイトスワン」です。それまで一番好きな邦画は「永遠の0」でしたが、その日以降「ミッドナイトスワン」に変わりました。

ミッドナイトスワン

女性として生きる凪沙と親から虐待されてきた少女・一果。

大々的な広告を打たずSNSのクチコミやYouTubeを中心に話題を広げた映画です。(予告映像が925秒も…!)

見上げた光を慈しみ目を逸らす、不幸せな予感に震え、無防備な鼓動に共鳴する音楽は原始的な痛みを抉り哀しさを返します。

LGBT、ネグレクト、貧困、差別…、悪食の現代に潜む問題を示しながら、寓話的なときめきと切なさに満ちた作品だと思います。

私が一番刺さったシーンは下記です。

自傷する一果の腕を抑え掻き抱きながら、凪沙が、「私たちのような人間は、ずっと一人で生きていかなきゃいけない、だから強くならないといけないよ」という内容を、広島弁で諭すシーン。(凪沙は普段綺麗な標準語なのでそれを踏まえても心にきます)

ミッドナイトスワン、そろそろディスク化かしら、と思ったら、既に販売終了して、CtoCの価格は高騰し容易く手の出せない金額になっておりました。

……_:(´ཀ`」 ∠):

bsdのだざいさんもらんぽさんも、孤独の中に迷い生きてきた子達です。一方は最愛の友人を失い、一方は最強の庇護者を得て探偵社に集う…、錯綜する運命がbsdの魅力です。


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フロム・アウタースペース

湿気が増し身体が怠く、スッキリ覚醒できない朝も増えてまいりました。平日限定で寝付きが悪く、582hzの音楽や、雨音のASMRで眠くならないものかと試して見ましたが、あまり効果はなく。

話し方が一定で落ち着く声色の解説動画を漁り試しておりましたら、展開が意味不明で映像が平坦で、視聴を終えるまでに三回寝落ちしてしまったエド・ウッドの映画をお勧めされました。

プラン9・フロム・アウタースペース

物語のナレーター、クリズウェルの予言から始まる。クリズウェルは未来への注意を呼びかけ、「あの運命の日に何が起こったか」を語りだす。アメリカン・フライト812のパイロット、ジェフ・トレント(グレゴリー・ウォルコット)は飛行中に突如強風に煽られる。外を見るとそこには「この世のものとは思えない」空飛ぶ円盤が出現していた。

あらすじからして眠気を誘います。強風に煽られ出現する空飛ぶ円盤とは。風が吹けば桶屋が儲かるという隠喩でしょうか。私はこの映画で感情空回りの「stupid!」学びました。(極めて強めの「バカ」の表現だそうです)

制作途中で急逝してしまった、ドラキュラ俳優ベラ・ルゴシの映像を使い回しあたりでこちとら安らかに眠れます。

ただ、原題を変えず邦題に持ってきたその姿勢には静かな笑いと愛を感じます。また出演しているヴァンパイラはメイクが「妖怪人間ベラ」の出典元かと見紛うほどの個性的ですが、美人過ぎて一時期憧れました。流石にこの時代生まれていませんが。

スペースといえば、最近自宅の定位置がドレッサーの椅子の上になりつつあります。奥行きが40cmほどで幅は1mもありません。この省スペースで飲食し、iPadでブログし、ラジオ代わりにYoutubeを流しながら出勤や外出の支度をしております。

小物含め、廃棄に困る品物を置きたくないという観点から、定期的にインテリアの配置を見直していましたが、今は、ドールスペースの確保を優先し、取捨選択を考えつつあります。

ワンオフ57番ちゃんの瞳はアウタースペースの煌めきに満ち、解けない不思議を与えてくれます。


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