「銀河鉄道の父」公開初日に鑑賞して参りました。
10000000000000点。
不世出の才能を持ちながら、無名のまま37歳で亡くなった宮沢賢治。彼と彼を支えた家族の愛の物語。
監督は「八日目の蝉」「ソロモンの偽証(前後編)」の成島出。実はダメ息子だった!?宮沢賢治役に菅田将暉、父:政次郎役は役所広司、母:イチ役は坂井真紀。
現在の岩手県には古い街並みは殆ど残っておらず、制作部は日本各地の物件を調査し、岩手県から386kmも離れた岐阜県にロケ地を見つけたそう。「宮沢賢治全集」は本物が入手できず記念館でコピーしたのだとか。
パンフレットを購入しました。春と修羅の表紙風なのが味わい深い。
賢治が生まれ家路を急ぐ政次郎が乗る夜汽車のシーンで始まり、亡くなった賢治とトシに巡り会えた政次郎が万巻の思いで「ありがとう」と伝える夜汽車のシーンで終わる。萌ゆる生と慎ましやかな死の連想。
汽車はいうまでもなく「銀河鉄道の夜」を示し、賢治とトシはジョバンニとカンパネルラを想起とさせる。幻想的で美しく哀しく優しい。
東宝などの大きな劇場ではまた違うかもしれませんが、ミニシアターは年配の方が多かった印象です。(自分も若くないですがw)
これはポランの会のセッションや、記念館のお客様にも通じる印象で、宮沢賢治という存在が長らく人生に浸透し、自然な形で愛されているのだろうなと思いました。
また花巻に旅行したいと強く思いました。いつか岐阜県のロケ地巡りもできたら…!
我が家のフォトスペースに飾っている小物は、宮沢賢治の世界観をモチーフにした作品が結構な割合を占めています。
57番ちゃんの後ろに飾っているのは「銀河鉄道の夜 第三次稿」。
かわよいお手手に「いちょうの実」が封入された豆本。
かわよい差し指の右下に「石っこ賢さん」を連想させる鉱石の標本瓶。
また映画を観に行こうと思います。
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